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車に載せるスノーピークの新作テント。ただしINNO限定という落とし穴があったのでした

10月10日(土)に発売予定のスノーピークの新製品、ルーフトップテント「フィールドライズ」の特設ページが公開されました。車の屋根の上に載せて広げ、そのまま寝る場所にするタイプのテントです。

キャンピングカーまでは買わなくても、いま持っている車に取り付けられるというのは便利ですね。

湖畔に展開したフィールドライズ。はしごを掛けて昇り降りする形(画像出典:snow peak公式)
▲ 湖畔に展開したフィールドライズ。はしごを掛けて昇り降りする形(画像出典:snow peak公式)

それに、コンビニやSA・PAがこれだけ充実している日本なら、キャンピングカーでもシャワーやトイレは使わない、という声も聞きます。

フィールドライズの取り付け/取り外しは大人3人が推奨ということで、気軽に取り付け/取り外しというわけにはいかないものの、キャンピングカーを買うことに比べたら「案外アリ」なのかもしれません。

とはいえ、気になることも。それは、そもそも自分の車に付けられるのか、です。

フィールドライズの概要と価格

プレスリリースでは、テントの仕組みについてこう書かれています。

テント本体には空気を注入することで自立する「エアフレーム構造」を採用しました。フレームの組み立て・取り外しが不要なため、設営・撤収をスピーディに行うことができます。

ポールを組む代わりに、空気を入れたチューブで骨組みを立ち上げる仕組みですね。設営・撤収はそれぞれ約5分(テントのみ)で、ペグダウンも不要となっています。フレームを組み立てる作業が、まるごとないわけです。

これは、特に子連れキャンプなら嬉しい限り。当然ながら土と接触していないので、帰宅後に(テントの下に敷く)グランドシートやテントのスカートについた土汚れを掃除するという面倒な点が省けるのも便利そう。

テントの中から見える湖の景色(画像出典:snow peak公式)
▲ テントの中から見える湖の景色(画像出典:snow peak公式)

重さはテントだけで51kg(マット3kgを含む車載状態)。収納時のサイズは210×76×35cmで、長さ2m強・厚さ35cmの箱が屋根に載るイメージです。対応人数は1〜2名となっています(テント内は幅120cm × 長さ200cmなので、ちょっと狭め)。

走行時は黒い収納カバーに入れてルーフキャリアに載せる状態(画像出典:snow peak公式)
▲ 走行時は黒い収納カバーに入れてルーフキャリアに載せる状態(画像出典:snow peak公式)

価格は396,000円(税込)で、これとは別に送料が全国一律23,100円(税込)かかります。リゲルPro.のときも値段に驚いていましたが、今回もなかなかのお値段ですね。。。

空気入れは手動ポンプが付属していて、オプションで電動エアポンプ ES-160(21,780円・税込)も用意されています。

買い方にも特徴があって、購入にはスノーピークの会員登録、動画「ご購入前の注意事項」の視聴、それに誓約書の提出が必要です。オンラインストアでも取扱店舗でも注文できますが、商品は後日、指定の住所へ配送(1〜2週間程度)。取り付けは購入者自身でおこなう形で、大人3名での作業が推奨されていて、店頭での取り付けサポートはありません。

テントを買うのに「誓約書」というのは、ちょっと驚きですね。

ほかに、テントの入口を覆う専用タープが付属します。保証は永久保証ですが、修理はエアフレームを除くテント生地のみが対象で、テントベース(屋根に載る土台部分)の修理は受け付けていません。実物を展示している店舗は全国で6店舗とのこと。
※平塚(神奈川)、川中島(長野)、徳島、愛媛トヨタ本店、太宰府(福岡)、ABURAYAMA FUKUOKA(福岡)

ちなみに、私が住んでいる千葉県の店舗には展示の表記がありません(展示状況は変更の可能性ありと公式に注記)。

取り付けにはINNOのルーフキャリアが必要

持っている車に付けられるのが便利、と書いたものの、取り付けには条件があります。特設ページの注意書きはこうです。

フィールドライズの取り付けには、車両に装着したカーメイト社製「INNO」シリーズのルーフキャリアが必要です。その他メーカーのルーフキャリアでは安全性の評価を行っていないため、ご使用いただけません。

INNOはカーメイトのキャリアのシリーズ名で、他社のルーフキャリアでは使えないということですね。Q&Aには「ルーフキャリアが装着されていない車両には取り付けできません。」ともあり、まずINNOのキャリアを車に付けるところから始まります。

ルーフキャリアの上に載せて広げた状態(画像出典:snow peak公式)
▲ ルーフキャリアの上に載せて広げた状態(画像出典:snow peak公式)

どの車に付けられるかは、車種・年式・タイプごとに公式の適合車種一覧(カーメイトの検索ページ)で確認する仕組みです。取扱説明書にも「『車種別適合情報』でテントが積載可能とされているルーフキャリアを装着してください」とあります。

この一覧で表示される778車種のうち、積載可能(〇)の行が1つでもあるのは206車種で、全体の4分の1ほど。ただ、表は年式やタイプ別に行が分かれていて、古い車種も多く含まれているので、車種名に〇があっても全部の年式で付けられるわけではありません。

そこで一覧で我が家のメルセデル・ベンツ EQB(ルーフレール標準装着)を選んでみると、出てきたのはこの一文でした。

適合するルーフキャリアがないためテントは積載できません。

買う・買わないを検討するまでもなく門前払いというのはちょっと残念ですね。

付けられる車でも、載せられる重さは車ごとに違います。適合車種一覧には「最大積載重量」(テント本体51kgを含めて屋根に載せられる上限)と「テント使用時許容総重量」(テント内の人と荷物の合計の上限)が行ごとに出ていて、〇の行だけでも最大積載重量は50〜80kg、テント使用時許容総重量は99〜189kgと幅があります。2人で寝られるかどうかも、車次第ということですね。

〇の行がある車種には、たとえばトヨタのランドクルーザー・ハリアー・RAV4、ホンダのヴェゼル、スバルのフォレスター、スズキのジムニーなどがあります。

なお、高さ制限のある駐車場やトンネルでは、装着時の全高を必ず確認することが大事ですね。ほかにも、屋根に重さのある器具を乗せるため、急発進や急停車・急旋回を避ける(重心や全高が変わるため)ことも大切でしょう。さらに、説明書には100km走行ごとに点検する、長期間使わないときは車から取り外して常設しない、といった注意もあり、屋根に載せっぱなしにしておく前提ではないみたいです。

はしごからの転落について、公式に書かれていること

そしてもうひとつ、いちばん気になっていたのが、酔っ払ってはしごを上り下りするときに落ちないか、という点です。

テントベースの端から下りるはしご。注意ラベルも貼られている(画像出典:snow peak公式)
▲ テントベースの端から下りるはしご。注意ラベルも貼られている(画像出典:snow peak公式)

取扱説明書の【警告】(取り扱いを誤ると死亡または重傷のおそれがある項目)には、こう書かれています。

酩酊中、妊娠中、体調不良時は使用を控えてください。テントベースやはしごから転落すると死亡や重傷事故の原因となります。

さらに【危険】の区分でも「テントベースからの落下は死亡・重傷事故の原因になります。昇降は慎重におこなってください。」とあります。酔っ払った状態での使用は、まさにそのまま公式が「控えて」と書いていたわけです。

はしごの使い方についても、取扱説明書には細かい注意が並んでいます。

  • はしごの耐荷重は150kg。複数人で同時に使わない
  • 降りるときは、はしごに背を向けない
  • 昇り降りはベースの取っ手などを掴みながら慎重に
  • 夜間はライトやヘッドライトを使い、両手で昇り降りできるようにする
  • 設営時のはしごの角度は約75〜85°にして、確実にロックする

テントの中についても、「端に寄って座ったり、重い荷物を1箇所にまとめたりしないでください」とあり、人や荷物が一方に偏らないよう全体に分散して使うように書かれています。

子どもが昇り降りするときは、補助者がはしごの足元を片足で押さえ、両手でしっかり支えるように、という記載もありました。

夜はタープの下で過ごすイメージ。奥にはしごが見える(画像出典:snow peak公式)
▲ 夜はタープの下で過ごすイメージ。奥にはしごが見える(画像出典:snow peak公式)

設営する場所にも決まりがあって、ぬかるみや傾斜のある場所、雨などで濡れて滑りやすい場所、強風のときなどは「設営不可」となっています。夜間は、はしごやロープ、ペグなどに足を引っ掛けないよう周囲をライトで照らすように、とも書かれていました。

一方で、公式の特設ページと取扱説明書を見た範囲では、次の点は記載がありませんでした。

  • テントベース(寝床)の地面からの高さ
  • はしごの全長・段数・滑り止めの有無
  • 手すりにあたる部分の有無、寝ている間にベースの端から落ちないための仕組み
  • 酔った状態での昇り降りについての試験結果などの数字

寸法図の車両側の高さも「車種によって異なります」となっていて、寝床がどれくらいの高さになるかは車次第です。購入前に視聴が必要な「ご購入前の注意事項」の動画で触れられているかどうかは、今回は確認できていません。

お酒を飲んで高い所を昇り降りするのが危ないのは、この製品に限った話ではありません。そのうえで、この製品については公式がはっきり「酩酊中は使用を控えて」と書いています。友人と飲む場面を想像すると、この一文の重みがよく分かりますね。

EQBは適合車種一覧で×だったので、うちの車に付ける話はここで終わりです。一覧は今後更新されるかもしれないので、気になる方はぜひ購入前に公式の適合車種一覧で確認してみてください。

主なスペック

公式の寸法図(単位cm)(画像出典:snow peak公式)
▲ 公式の寸法図(単位cm)(画像出典:snow peak公式)
基本
名称・品番フィールドライズ(FIELD RISE) SDC-001
価格(税込)396,000円
発売日2026年10月10日(土)発売予定
対応人数1〜2名(車種によりテント使用時許容総重量は異なる)
設営・撤収時間設営 約5分/撤収 約5分(テントのみ、ペグダウン不要)
重量テント51kg(マット3kgを含む車載状態)/タープ約4kg
収納サイズテント210×76×35(h)cm/タープ80×20×25(h)cm/マット100×60×18(h)cm
室内高115cm
耐水圧1,800mmミニマム(フライ・タープ)
適正空気圧8psi
付属品専用タープ、タープポール(210cm)、手動ポンプ、はしご、マット、収納カバーほか
取付・安全
取り付け条件カーメイト社製「INNO」シリーズのルーフキャリアが必要(車種別適合情報で積載可能とされているもの)
取り付け作業購入者自身で実施(大人3名推奨)。店頭での取り付けサポートなし
はしごの耐荷重150kg(複数人での同時使用不可)
車検時ルーフキャリアから本製品を取り外す
購入
購入条件スノーピーク会員登録、動画「ご購入前の注意事項」の視聴、誓約書の提出
送料(税込)全国一律23,100円
納品注文後、指定住所へ配送(1〜2週間程度)
オプション電動エアポンプ ES-160 21,780円(税込)
修理・保証永久保証。修理はエアフレームを除くテント生地のみ対応、テントベースの修理は受付不可

※価格・仕様は2026年10月6日時点の公式表記

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