XREAL AURAとMeta VR Glasses、どっちも気になるけど今回は待つことにしました
電車通勤の時間はそこそこ長いこともあり、家に帰ると子どもの相手でPCやタブレットを開く時間はほとんどありません。
通勤中は、ニュースをチェックしたり、たまにブログの記事を書いたりしています。なので、電車の中でも大きな画面で作業や動画ができるVRグラスが、ずっと気になっていました。
Mac・iPhone使いとしては当然Apple Vision Proが検討先の最上位なのですが、とはいえApple Vision Proは値段が値段ですし、あれを電車の中でかぶっていたら、さすがに周りから変な人だと思われそうで手が出せずにいました。
そんな中、XREALの新しいグラス「XREAL AURA」の予約が始まって、物欲が再燃しています。年末までの期間限定で、199,900円(税込)からとなっています。

Apple Vision ProやMeta Quest 3のようなヘッドセットは、ヘッドバンドで頭にしっかり固定していたのですが、最近は、重い部品をグラスから外に出して、かけるもの自体を100g前後まで軽くした製品が出てきています。
なお、今回の2台はどちらも実機を触っていませんし、体験会にも行けていません。公式の情報とレビュー記事を読んだうえでの、机の上での比較です。
分離型で何が変わるのか
XREAL AURAとMetaの「Meta VR Glasses」は、どちらもバッテリーや処理用のチップをグラスから切り離して、ケーブルでつないだ別体のパックに入れる、という同じ発想の製品です。顔に乗るのはディスプレイとセンサーくらいなので、グラス自体がかなり軽くなっています。
AURAはグラスが95gで、パックが265g。パックにはSnapdragonのチップとバッテリーが入っていて、OSはGoogleのXR向けOS「Android XR」です。Google Playのアプリが使えるそうで、スマホのアプリをそのまま大画面で開けるのは便利そうです。
AURAのグラス側面とケーブル(公式CG・出典: XREAL AURA 公式サイト)
一方のMeta VR Glassesは、2027年春に1,299.99ドルで発売予定です。PC Watchによると約20万5,000円(1ドル157.65円換算)で、日本での価格や発売はまだ決まっていません。
グラスは約100gで、Metaいわく重さはQuest 3の5分の1ほど。パックとは光ケーブルでつないで、ポケットやバッグに入れておく形です。
Meta VR Glassesとパック(出典: Meta 公式ニュースルーム)
XREAL AURA(公式CG・出典: XREAL AURA 公式サイト)
AURAの写真を見ると、前面の両端と鼻の上にカメラが付いていて、なかなか主張が強めです。Metaのほうはシールドのような形でスタイリッシュ。とはいえ、どちらも普通のメガネに見えるかというと、まだそこまでではないですね。
メガネが頭に合うか
自分にとって一番の懸念はここです。
以前、プラスチックのセルフレームのメガネを2回ほど購入したのですが、頭や耳に合わなくて痛くなったり、すぐズレたりで、結局やめてしまった経験があります。それ以来、軽い金属フレームのメガネを、自分の頭に合わせて曲げて調整しながら使っています。
なので、グラス型のデバイスはスペックより先に「自分の頭に合うかどうか」が気になってしまいます。同じような方、結構多いんじゃないでしょうか?

XREAL AURAは、公式サイトに「柔軟なテンプルと可動式ヒンジ」という項目があって、「AURA の調整可能なテンプルにより、最適なフィット感と視野角を見つけやすく」「フレキシブルなヒンジがさまざまな頭の形状に適応し、頭部や顔への圧迫感を軽減」と書かれています。テンプル(耳にかける部分)を調整できると公式が言っているのは、自分にはかなりありがたいポイントです。
ノーズパッドも交換できて、度付きレンズにも対応しています。
度付きレンズを取り付けたAURA(公式CG・出典: XREAL AURA 公式サイト)
AURAのノーズパッドとテンプル周り(公式CG・出典: XREAL AURA 公式サイト)
あくまで公式のCGなので、実際にかけたときの感じまでは分かりません。それでも、鼻と耳の両方で調整の余地がありそうなのは、曲げて合わせる派としては心強いです。
一方のMeta VR Glassesは、テンプルが動くのか、調整できるのかが公式の情報からは分かりませんでした。度付きのレンズについては、Impress Watchの報道によると取り付けられるようなので、ここは可動かどうかの公式情報が出てくるのを待ちたいところです。
Meta VR Glassesの接眼部に度付きレンズを取り付ける様子(出典: Meta 公式ニュースルーム)
今の時点では、フィットの面で気持ちはAURAに傾いています。
文字はにじむか
ただ、AURAにもう一つ壁があります。通勤中にやりたいのは、動画よりもブラウジングやテキストの入力なんですよね。
ここで気になるのがPPD(Pixels Per Degree=視界の1度あたりに並ぶ画素の数)です。数字が大きいほど細かい文字がくっきり見える目安で、AURAは32PPD、Meta VR Glassesは37PPDとなっています。
AURAは片目1920×1200のディスプレイで、70度という広い視野角を取っています。同じ画素数で広い範囲を映すぶん、1度あたりの画素は少なくなる、という引き換えですね。
Meta VR Glassesについては、PC Watchでジャイアン鈴木さんが実機を体験したレビューを書いていて、文字の見え方についてこう書かれていました。
筆者は現在、Meta Quest 3や「XREAL One」を使用している。映像コンテンツやコミックを見るぶんには問題ないものの、Windows PCやMacなどのバーチャルデスクトップ画面で細かいテキストを表示した際に、文字がややボケることに不満があった。
しかし本製品では、その微妙なボケがほとんど感じられず、アプリケーション内の細かい文字もクッキリと見えた。
出典: PC Watch「Meta VR Glassesは長時間PC作業も疲れにくい、約100gの実力を体験」(ジャイアン鈴木、2026年9月24日)
ここでいう「本製品」はMeta VR Glassesのことで、AURAについての評価ではありません。とはいえ、XREALのグラスやQuest 3で文字が少しボケるのが不満だったという話は、自分が一番気にしているところそのものでした。
AURAの32PPDで文字がどのくらい見えるのかは、実機を見ていないので分かりません。動画なら気にならなくても、止まった細かい文字を長時間読むとなると、わずかなにじみでも気になってしまうかもしれない、というのが正直な不安です。
Vision Proは…ないない
ちなみに、ヘッドバンドで固定するApple Vision Proなら、テンプルの問題はそもそもありません。フィットの心配がないという意味では、条件を満たしてくれそうです。
さらに、ディスプレイも片目あたり3.6K×3.1Kの高精細パネルを使っていて、PPDや視野角は推測ではあるもののそれぞれ約40PPD、約100度と圧倒的。
これまでのレビューで出ている通り、暗い場所で無ければ周囲の景色も現実のような感じらしく、ディスプレイの解像度不足を感じさせることはない模様。
ただ、公式の重さは750〜800gで、さらに353gのバッテリーが別に付きます。値段も649,800円からです。

そして何より装着時の見た目。これを頭に巻いて電車に乗るのは、やっぱり厳しいですよね(笑)
今回はステイにします
AURAはフィットの面では一番良さそうなのに文字のにじみが心配で、Meta VR Glassesは文字は良さそうでも頭に合うかが分からない。Meta VR Glassesのテンプルに柔軟性があるのが望ましいのですが、現状ではどちらも決め手に欠けるので、自分は今回は見送りになりそう。
狙いは、AURAのような調整できるフレームのまま、解像度が上がった次の世代です。
また、Appleからもゴーグルではなくサングラスタイプのデバイスを開発中という噂もあるので、噂の実現化を期待したいところ。
もし自分と違う使い方なら、選び方も変わると思います。
- 映画や動画、ゲームが中心なら、今のAURAで十分楽しめそうです。年末までの割引価格のうちに申し込むのもありだと思います
- メガネやヘッドセットで耳や頭が痛くなったことがないなら、2027年春のMeta VR Glassesを待つのが良さそうです
- 文字の見え方もフィットも妥協したくないなら、自分と一緒にもう少し待ちましょう
焦って買って頭に合わなかったら、またセルフレームの二の舞いなので、今はこの不自由な頭の形を恨みつつ、もう少し待ってみたいと思います。
主なスペック
| 項目 | XREAL AURA | Meta VR Glasses | (参考)Apple Vision Pro(M5) |
|---|---|---|---|
| 価格(日本) | 12GB+256GB:199,900円(税込)※通常229,800円/16GB+512GB:239,900円(通常269,800円)※年末までの期間限定 | 日本価格は未定(米国1,299.99ドル、約20万5,000円=PC Watch、1ドル157.65円換算) | 649,800円(税込)から |
| グラスの重さ | 95g | 約100g | 750〜800g(別体バッテリー353g) |
| パックの重さ | 265g | 公式に記載なし(報道では約300g) | ― |
| ディスプレイ | Sony Micro-OLED 片目1920×1200 | micro-OLED「5K」(片目の解像度は公式に記載なし) | マイクロOLED 2,300万ピクセル(両眼合計) |
| PPD | 32 | 37 | 公式に記載なし 推測40 |
| 視野角 | 70° | 公式に記載なし(報道では対角84°・水平77°) | 公式に記載なし 推測100度 |
| リフレッシュレート | 最大120Hz | 公式に記載なし | 最大120Hz |
| フィット調整 | 調整可能なテンプル、可動式ヒンジ、交換式ノーズパッド、IPD 2サイズ、度付きレンズ対応 | テンプル可動の記載なし。度付き用インサートレンズあり(Impress Watch報道) | ヘッドバンド式 |
※2026年11月5日時点の各社公式サイト(XREAL、Meta公式ニュースルーム、Apple)と、PC Watch・Impress Watchの報道をもとに作成。AURAの価格は年末までの期間限定です。














