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Peak Designからスタンド付き5000mAhバッテリーが登場予定。公式表記は「Qi2.3」だけど、何が変わった?

Peak Designの公式サイトにて、スタンド付きのワイヤレス充電モバイルバッテリー「Kickstand Travel Battery」が発表されました。ページは「Coming Soon」の表示で、いまは入荷の通知を申し込めるだけの状態です。

Peak Designといえば、カメラ用のストラップやバッグなど、カメラ機材のイメージが強いブランドです。

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そのPeak Designが、スマホ向けの充電ガジェットを、しかも「Qi2.3」という新しい規格で作ってきたのが、ちょっと意外でした。

5000mAhのバッテリーを内蔵しながらスタンドまで付いて、それでいて軽いのは、かなり良さそうです。

スタンドを開いた Kickstand Travel Battery(ブラック・公式画像)
出典: Peak Design

Kickstand Travel Batteryの主なスペック

容量は5000mAhで、サイズは10.3cm×6.9cm×1.05cm、重さは145gです。名刺をひと回り大きくしたくらいの面積で、厚みは1cmちょっと。スタンドまで入ってこの数字なので、ポケットに入れて持ち歩くのも苦にならなさそうです。

スマホへはMagSafe互換の磁石でくっつけて充電する方式で、MagSafe対応のスマホやケースならそのまま使えます。製品ページには、AirPodsなどMagSafe互換のワイヤレス機器も充電できると書かれています。

カラーはBlackとMoonの2色。Moonは明るいグレージュのような色合いで、アルミのボディと相まってなかなか良い雰囲気です。

スタンドを開いた Kickstand Travel Battery のMoon(ムーン)カラー。左下にUSB-Cポート(公式画像)
出典: Peak Design

製品名Kickstand Travel Battery
容量5000mAh
サイズ10.3cm × 6.9cm × 1.05cm
重量145g
ワイヤレス出力内蔵バッテリーから最大15W/壁のコンセントにつないだ状態で最大25W
USB-C本体の充電(入力)と、2台目の機器への給電(出力)の両方に対応。W数は公式に記載なし
スタンドアルミ製の一体型キックスタンド。縦置き・横置きの両方に対応。角度の数値は公式に記載なし
取り付けMagSafe互換の磁石
その他バッテリー残量LED 4つ
付属品本体のみ(電源アダプタは付属しない。ケーブルの有無は公式に記載なし)
カラーBlack/Moon
QiQi2.3
保証筐体は生涯保証(バッテリーは2年)
販売状況Coming Soon(発売日は公式に記載なし)

いちばんの売りは一体型のスタンド

背面のアルミ製スタンドを開くと、バッテリーがそのままスマホスタンドになります。縦向きでも横向きでも立てられて、ヒンジは摩擦で止まるタイプなので、角度を好きなところで止められるみたいです。

Kickstand Travel Battery のスタンドでスマホを縦向きに立てた様子(公式画像)
出典: Peak Design

スタンドを内蔵しながら厚みは10.5mmで、かさばるヒンジや後付けのパーツもありません。充電が要らないときは手動で給電を止めて、スタンドとしてだけ使うこともできるそうです。

バッテリーの周囲にスタンド機能を持たせたフレームを持つデザインは珍しいように思えますが、このあたりはPeak Designの個性が出ている気がしますね。

充電まわり(15W・25W・パススルー)

ワイヤレス充電の出力は、内蔵バッテリーからだと最大15W、壁のコンセントにつないでいる状態だと最大25Wです。コンセントにつないだ電気をそのままスマホに流す、いわゆるパススルー充電のときだけ25Wが出る仕組みですね。

本体のUSB-Cポートにケーブルを挿しておけば、スマホとバッテリーを同時に充電できます。寝る前にスマホを立ててケーブルを挿しておけば、朝にはどちらも充電されている、という使い方ができます。

また、本体に設けられたUSB-C端子は、バッテリーの充電に使えるほか、2台目への充電用USB-Cポートとしても利用可能とのこと。具体的な出力は記載されていませんが、仕様から想像する限り、それほど高くはないはず(15W出れば良いのかなと)。

もし、これが30Wとか45W出れば、PC用の電源アダプタにもなって一気に購入意欲が増すのですが、大きさ・重さとのトレードオフなので、このあたりで収めておくのが良いのでしょうね。

注意したいのは電源アダプタです。アダプタは付属しておらず、かつコンセントに刺す端子も内蔵していないので、別途電源アダプタが必要となります。

製品ページには急速充電には20W以上のアダプタを推奨、最大速度でのパススルー充電には40Wのアダプタが必要とあります。25Wを出したいなら、手持ちの充電器のW数を先に確認しておく必要があります。

もう一つは、スマホ側の世代です。Qiの規格を管理しているWPC(Wireless Power Consortium=ワイヤレス充電の業界団体)の消費者向けサイトにも、最大の速度を出すには同じ世代のスマホと充電器をそろえるように、と書かれています。スマホがQi2の25Wに対応していなければ、そもそも25Wの数字は出ないので、念のためご注意を。

Qi2.3って何が変わったの?

一番気になっていたのがここです。Peak Designの製品ページで「Qi2.3」と書かれているのは、スペック欄の「Industry-leading Qi2.3 magnetic wireless charging」の1か所だけで、機能の説明文のほうは「Qi2」と書かれています。認証ロゴやWPCへの言及も、ページ内には見当たりませんでした。

では、Qi2.3で何が変わったのか。気になって調べてみたら、WPCの公式サイトにある仕様の履歴に載っているQi2.3(2025年12月)の変更点は、「System gain change reporting for a power transmitter」の1項目だけでした。思っていたよりずっと小さな更新で、ちょっと拍子抜けです(驚)

直訳すると「送電側(充電器側)のシステムゲインの変化を報告する仕組み」で、「電力転送制御および熱管理の精度・安定化が強化された」とのことなのですが、ユーザー側からすると、発熱しがちな25Wワイヤレス充電時がより安定するのでしょうか。

ただ、多くの製品が冷却システムを搭載しているので、実際の使用感はあまり変わらないような気がしています。

WPCの履歴を表にすると、こんな感じになります。

版時期WPCの公開ページに書かれている主な内容最大出力の記載
Qi2(v2.0)2023年4月磁石でスマホと充電器の位置を合わせる仕組み(Magnetic Power Profile)を導入15W
v2.12024年9月位置を自動で合わせる方式(AAP)、磁石付きアクセサリーカバー、スマホのカメラの出っ張りへの対策記載なし
v2.2(v2.2.1が「Qi2 25W」として展開)2025年4月(「Qi2 25W」は2025年7月)25Wでの給電に対応、USB-Cの電源アダプタの能力に合わせたパワーモード ほか25W
v2.32025年12月送電側のシステムゲインの変化の報告(System gain change reporting for a power transmitter)の1項目変更の記載なし

ちなみに海外のニュースサイト9to5Googleは、2026年2月の記事で、Qi2.3はQi2.1やQi2.2と比べて「much smaller update(ずっと小さな更新)」で、その時点ではQi2.3に対応した機器はまだ発表されていない、と伝えていました。

価格と発売状況

日本の公式サイトでの表示価格は18,700円です。

まだ「Coming Soon」で、ボタンは「notify me」(入荷通知)の状態です。発売日はまだ書かれていません。

あわせて、セット品も2種類用意されています。

  • Ultimate Cable Bundle(本体+UltraStrandケーブル 1m 60W・1m 240W):30,900円→27,810円(10% Off)
  • Ultimate Charging Bundle(本体+Dual Slim Charger+Wireless Charging Station 2-in-1):50,400円→45,360円(10% Off)

気になる点

保証は製品ページに「筐体は生涯保証(バッテリーは2年)」と書かれています。一方で保証のページには、充電式のバッテリー製品は購入から2年の保証で、生涯保証の対象外となっています。

生涯保証をうたうのはPeak Designらしいですが、モバイルバッテリーというジャンルで、バッテリーパックが交換可能な設計になっているのか、このあたりも正式発売されたら確認してみたいところですね。

 

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