JALが本邦初となる、飛行機の売却に伴うフェリーフライトに搭乗できる企画を開催

乗客を乗せないで飛ぶ飛行機のことをフェリーフライトと言って、運行スケジュールから羽田空港にあった飛行機を成田空港に移動させたり、コロナ禍でのANA A380のように定期的に動かすためのフライトなどがありますが、長年使われた飛行機が退役し、売却地/処分地まで移動させるのもフェリーフライトとなります。

そんなフェリーフライト、しかも羽田からロサンゼルスまでの国際フェリーフライトを退役チャーターフライトとしてJALが販売することになりました。

売却フェリーフライトに搭乗できる海外ツアー 「ボーイング777-200ER型機 退役チャーター ロサンゼルス」

2002年より約20年間にわたるJALでの営業フライトを終えて退役を迎える、ボーイング777-200ER型機の退役チャーターツアーが5月16日(火)出発限定で実施されることに。

今回対象となるチャーター機材は、JALのボーイング777-200ER型機の「1号機」であるJA701J号機(3月末退役)を使用する予定で、JAL運行チームと運行乗務員が「最高の送り出し」を本気で考えたツアーとなっているそう。

ツアーのポイント

① 本邦初、退役機の米国カリフォルニアまでの国際フェリーフライトに搭乗

国内線に活躍の場を移していたJA701J号機が、本ツアー限定で国際線の営業運航に復帰。

本来は米国カリフォルニア州まで売却のためにフェリーフライトされますが、今回は本ラストフライトを片道チャーターの営業運航に切り替え、米国までのフライトに「お見送り」搭乗できることに。

② 運航乗務員によるフライト実況解説

運航乗務員がボーイング777-200ER型機の特徴、コックピット内の業務や当日のフライトの様子などを、運航中に解説するのだそう。

通常定期便では味わえないチャーターフライトならではの雰囲気が楽しめるとのこと。

③ 運航乗務員が考案した特別ルートで運航、ビクタービル上空でローパス(低空飛行)も実施

米国カリフォルニア州の上空を飛行する特別ルートで運航予定となっていて、航空機の保管先として有名なビクタービルのサザンカリフォルニア・ロジスティックス空港の上空ではローパス(低空飛行)を実施し、世界中から集まった航空機が整然と砂漠に眠る姿を、上空からご案内する予定とのこと。
※ローパス(低空飛行)中は、ご着席のうえでシートベルトを着用いただきます。なお、お座席により、また天候により、窓からの景色をご覧いただけない場合がございます。

④ 現地での体験

現地ご滞在中もJAL運航乗務員との懇親ディナーや航空ファン向けの特別観光などが用意されます。ご参加のコースによってはアナハイムでの野球観戦オプショナルツアー(別料金)にもご参加可能。

ツアー概要

  • 出発日:2023年5月16日(火)
  • 出発地:東京(羽田)
  • コース:ロサンゼルス4日間・6日間
    • いずれもビジネスクラスまたはエコノミークラス利用
  • 使用機材:ボーイング777-200ER型機 JA701J号機 (往路チャーター便)
  • 利用航空会社日本発便
    • 日本航空チャーター便(日本航空機材)
    • 日本着便 日本航空定期便(日本航空機材)
  • 利用ホテル:ヒルトン・ロサンゼルス・エアポート ほか
  • 最少催行人員:40名
     ※復路は定期便のご利用で、特別プログラムはございません。
  • 旅行代金の一例(ロサンゼルス4日間/羽田発着、1室2名利用/大人お1人様)
    • 往復ビジネスクラス利用:中央席 772,000円、窓側席 792,000円 ※1室1名利用追加代金:55,000円
    • 往復エコノミークラス利用:普通席(窓側以外、主翼上窓側含む) 577,200円、窓側席 597,200円
      ※1室1名利用追加代金:50,000円
    • ※燃油サーチャージ込み
  • 販売期間
    • 1次募集:2023年3月16日(木)14:00 ~ 26日(日)23:59(日本時間)
    • 2次募集:2023年4月4日(火)14:00 ~ 6日(木)23:59(日本時間)
       ※1次応募多数の場合は、すべてのコースについて2次募集を実施しない場合がございます。
  • 販売方法:Webサイトによるインターネット申込のみ(電話受付不可)。かつ指定期間による抽選応募受付(先着順ではございません)
  • 専用サイト :
     PC : https://www.jal.co.jp/intltour/ame/lax_charter/
     SP : https://sp.jal.co.jp/intltour/ame/lax_charter/

本邦初となる退役に伴うフェリーフライトのチャーター搭乗。ここまで販売機会を作るのかと感心する一方で、航空ファンなら心くすぐられる設定ですね。

なかなか高額な価格設定ですが、個人的には航空機の保管先として有名な今回の空港ではなく、4,000機が眠る通称「飛行機の墓場」というアリゾナ州ツーソンという場所のデビスモンサン空軍基地が見られたら良かったのに。と思いました。

JALでは今後も退役機を使用した企画を検討しているそうなので、今後どんなチャーターフライトが登場するのか楽しみですね。

JALの謎とふしぎ

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