Fireの名前を使わないAmazonのAlexaタブレット。iPadとの価格差と日本での扱いを整理
子ども用に使っている古いiPadとFireタブレットが、だんだん遅くなってきました。
そんなタイミングで、Amazonから新しいタブレット「Alexaタブレット」が10月8日にアメリカで発表されたのですが、製品名からFireの文字が消えていて、OSはAndroidです。
ついにAmazonがFireの名前をやめて、Androidのタブレットを出してきた。個人的に、Fireタブレットは分かりやすい反面、制約も多くて使いにくいと感じていた(とはいえ脱獄するのは面倒なのでそのまま使っていたのですが)ので、「脱Fire」には注目しています。
Alexaタブレットの3モデル

Amazonの発表(英語)によると、ラインアップは「Alexa Tablet 12 Pro」「Alexa Tablet 11」「Alexa Tablet 8」の3モデル。アメリカでの価格は12インチの12 Proが499.99ドル、11インチのAlexa Tablet 11が329.99ドル、8.7インチのAlexa Tablet 8が229.99ドルからとなっています。
どれもAndroidで動き、GooglePlayに対応しているので、YouTubeやNetflixなどのアプリをそのまま入れられます(これまでのFireタブレットでは、公式のYouTubeアプリが無いのも不便でした)。
12 Proには専用のペン(89.99ドル)とキーボード(149.99ドル)も用意されています。注文は10月8日から受け付けていて、アメリカ・メキシコ・カナダで10月14日に出荷、イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・スペインでは10月19日から出荷が始まる予定です。
そして全モデルの中心にあるのがAlexa+(生成AIで会話がより自然になった新しいAlexa)です。2025年2月にAlexa+が発表され、その後英語圏ではサービスが開始されたものの、日本語対応についての具体的な情報はいまだに出ていないという状況です。

Alexa+には画面に映っている内容を読み取って手伝ってくれる機能もあるのですが、こちらは初期設定ではオフで、自分でオンにしたときだけ動く仕組みとのこと。使うときだけオンにする形なのは、分かりやすいですね。
Fireの名前はFire TVでは今も使われていて、9月30日には新しいFire TV Stick 4Kが出たばかり。Fire TVについても、将来的に生成AIに対応して「Alexa+ TV Stick」なんて名称になるんでしょうか。
日本での発売はどうなるのか
いちばん気になるのが日本での扱いです。日本ではAlexa+がまだ始まっていないと認識しているのですが、Alexa+とは関係なく発売されるのか、それとも同時に発表されるのか。
Alexaタブレットの日本での発売はまだ未定となっていますが、その代わりに日本では同じ10月8日に「Amazon キッズ タブレット」シリーズが発表されました。日本の公式発表によると、AmazonのタブレットとしてはじめてAndroidを載せ、Google Playに対応したシリーズで、10月14日(水)に出荷予定となっています。

サイズは8.7インチと11インチの2種類で、価格(税込)は8.7インチが39,980円(パウ・パトロール、ちいかわのモデルは41,980円)、11インチが54,980円(同56,980円)です。3歳以上向けと6歳以上向けのモデルがあり、6歳以上向けには日本限定の「ちいかわ エディション」も用意されています。
保護ケースとペアレンタルコントロール(保護者が使える時間やアプリを管理できる機能)、それにAmazon Kids+(子ども向けの本や動画、アプリが定額で使えるサービス)の1年分が付いてきます。Google Playのアプリは、保護者がファミリーリンクなどで1つずつ許可する仕組みです。
このあたりは親として安心して子供に渡せるタブレットに仕上がっているなと感じているところ。
iPad(A16)との価格差
とはいえ、タブレットであれば少し高価ではあるものの、動作がスムーズで、アプリも多数登場していて、かつOSも長期間更新されるiPadの影がちらつきます。
というわけで、価格をざっくり比べてみると、11インチだとiPadが7万円くらいで、Alexaタブレットは今の為替で5.2万円ほど。正直、差は少なくないなと感じています(特に、単に動画を見るぐらいならiPadのスペックは過剰でしょうし)。
ただ、Alexa Tablet 11のいちばん安い構成はストレージが64GBで、iPad(A16)は128GBから。約2.3万円の差は、64GBと128GBを比べた差ということになります。
Alexaタブレットについて、11インチモデルでは大容量モデルは発表されていないのですが、ストレージの差を考えると11インチモデルであればiPadもそれほど高くないように思えます。
とはいえ、Alexa Tablet 11においては、デュアルDolby Atmosスピーカーや90Hzのスムーズスクロールに対応しているので、日常使いであれば十分という見方もできます。
| 項目 | iPad(A16)11インチ(日本) | Alexa Tablet 11(米国) |
|---|---|---|
| 価格 | 74,800円(128GB・税込) | 329.99ドル(64GB)約52,200円・参考値 |
| CPU | A16(5コアCPU、4コアGPU、16コアNeural Engine) | 8コアプロセッサ |
| RAM | 6GB | 8GB |
| ストレージ | 128GB | 64GB |
| OS | iPadOS | Android |
| 色 | シルバー、ブルー、ピンク、イエロー | グラファイト、アメジスト、抹茶 |
| 特徴 | ステレオスピーカー | 280ppi・2.5Kディスプレイ、ディスプレイリフレッシュレート90Hz、デュアルDolby Atmosスピーカー |
| 日本での販売 | 販売中 | 公式に未発表 |
| 主な特徴 | Wi-Fiモデル | Alexa+内蔵・8GB RAM |
ぷくおの本命:Alexa Tablet 12 Pro

とはいえ、個人的に本命なのはAlexa Tablet 12 Pro。
こちらは、名前の通りディスプレイが12インチになるほか、ディスプレイのリフレッシュレートが120Hzに。ディスプレイアスペクト比も(iPad Pro 13同様)4:3に。RAMが16GB。さらにディスプレイ表面に精密エッチングによる反射防止技術を使った「Nanomatteディスプレイ」採用モデルがあるほか、Alexa Tablet 12 Pro専用に設計された「Amazon Alexa Tablet Proペン($89.99)」と「Amazon Alexa Tablet Proキーボード($149.99)」も別に用意されているとのこと。
※ストレージは128GBと256GBに2モデルのみ。本当に「使えるタブレット」であればより大容量のモデルも欲しいところ

ディスプレイの色域や輝度、重量、さらにCPUの処理速度(ベンチマークスコア)などは不明なものの、8万円程度(Nanomatteディスプレイは+$50なので、それほど価格差が無いのも嬉しいところ)からとなる同モデルであれば、プチiPad Pro的な使い方もできるのでは?と期待してしまいます。
であれば、昼間は子供用タブレット。夜間はパパ用タブレットとして、Androidならではのユーザーアカウント切り替えで活躍できそう(いまだにiPadが単独アカウントしか認められていないのはどうかと思います)。これらを考えると、11インチモデルよりは12 Proのほうが魅力的に思えてくるところ。
アップデートの提供期間
アップデートの対応期間について、セキュリティ関係の事件が急増した今では、いつまで更新が届くのかはけっこう大事なところです。
ところが、Alexaタブレットのアップデート期間は公式に記載がありません。これまでの「Fireタブレット」向けセキュリティアップデートのページには「購入から少なくとも4年という方針」や、機種ごとの期限が載っているので、Alexaタブレットも同様に最低でも4年はカバーしてほしいですね。
主なスペック
Alexaタブレット(米国)
| 項目 | Alexa Tablet 12 Pro | Alexa Tablet 11 | Alexa Tablet 8 |
|---|---|---|---|
| 画面 | 12インチ・280PPI・120Hz | 11インチ・2.5K・276PPI・90Hz | 8.7インチ |
| 開始価格 | 499.99ドル(Nanomatteディスプレイは549.99ドル) | 329.99ドル | 229.99ドル |
| RAM/ストレージ(開始構成) | 8GB/128GB | 8GB/64GB | 4GB/64GB |
| 動画再生 | 16時間 | 最大15時間 | 14時間 |
| OS | Android(Google Play対応) | Android(Google Play対応) | Android(Google Play対応) |
| 出荷 | 10月14日(米国・メキシコ・カナダ) | 10月14日(米国・メキシコ・カナダ) | 10月14日(米国・メキシコ・カナダ) |
Amazon キッズ タブレット(日本)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ | 8.7インチ/11インチ |
| 価格(税込) | 8.7インチ 39,980円(マウンテン/ターコイズ)、パウ・パトロール/ちいかわ 41,980円 11インチ 54,980円(グリーン/ターコイズ)、パウ・パトロール/ちいかわ 56,980円 |
| 対象年齢 | 3歳以上モデル/6歳以上モデル(ちいかわ エディションは6歳以上・日本限定) |
| OS | Android(Google Playは保護者がファミリーリンク等で個別に許可) |
| 付属 | 保護ケース、ペアレンタルコントロール、Amazon Kids+ 1年分 |
| Kids+(2年目以降) | プライム会員 月780円、非会員 月980円(自動更新) |
| 発売 | 10月8日予約開始、10月14日出荷予定 |
※価格・仕様は2026年10月9日時点の公式表記。為替は158.28円/ドル(ECB参照レート、2026年10月8日)








