アルテックからパイミオのサナトリウム竣工90周年を記念した「パイミオサナトリウムアニバーサリーシリーズ」が登場！

アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルト設計のモダニズム建築の名作であるパイミオのサナトリウム竣工90周年を記念した「パイミオサナトリウムアニバーサリーシリーズ」が本日より発売開始となりました。

このサナトリウムはアアルト展で見たことがありますが、フィンランド南西部、パイミオ市の森の中にアルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトが設計を手掛けた結核患者の療養所で、インテリアには、患者の心と身体を「癒す」効果を狙い、多彩な色の組み合わせが選ばれたのだそう。

このシリーズでは、90脚限定の「41 アームチェアパイミオナチュラルバーチ」と、パイミオサナトリウムの最下層階に現存する壁の色を配した「スツール 60」の3つの特別カラーがラインナップされています。

日本ではArtek Tokyo StoreとArtek Japan公式サイト、scopeの限定発売です。

41アームチェアは通常両脇のフレームはバーチですが、座面はブラックかホワイトのラッカー仕上げとなっていて、個人的にはホワイトが浮遊感があって好きでしたが、今回の特別モデルは全てバーチにオイル仕上げとなっていて、北欧らしい素朴さが感じられます。

反面、スツール60は元気をもらえそうなカラーとなっていて、これらを取り入れたらインテリアの雰囲気がガラッと変わりそうですね。

41 アームチェアパイミオナチュラルバーチ

パイミオアームチェアの愛称でも知られる41アームチェアパイミオは、1932年にパイミオのサナトリウムのためにデザインされ、現在でもアルヴァ・アアルトの傑作のひとつとして数えられています。

軽やかで有機的なフォルムは、結核患者が呼吸しやすいように考慮されたものです。アルヴァ・アアルトは、当時主流であったスチールパイプの代わりに、自然素材ならではの温かみがあり、掃除も容易な、ラメラ曲げ木という技法を用いたバーチ材の合板を使用しました。

パイミオサナトリウムアニバーサリーシリーズのひとつである、41アームチェアパイミオの特別モデルは、座面とフレームすべてがナチュラルカラーのバーチ材で構成され、オイル仕上げが施されています。

90周年に合わせて90脚限定のシリアルナンバー入り特別モデルの売上から500ユーロがパイミオ財団に寄付されます。

エイノ・カウリアがパイミオのサナトリウムのために描いたカラーパレットを印刷した正規品証明書が付属します。

スペック

素材：バーチ材ラメラ積層合板曲げ加工、バーチ材成形合板　オイル仕上げ
サイズ：W60 D80 H64 SH33 cm
原産国：フィンランド
価格：645,700円(税込)
納期：最短7日間

スツール60 フォレストグリーン／サンイエロー／スカイブルー

1933年にアルヴァ・アアルトによってデザインされたアルテックを象徴するスツール60は、デザイン史上、もっとも愛され続けている製品のひとつ。

パイミオのサナトリウムのインテリアには、壁画やステンドグラスのアーティストとして知られるエイノ・カウリアとの協働により、鮮やかで印象的なカラーが選ばれました。アルテックは、アルヴァ・アアルト財団の研究プロジェクトに基づき、パイミオサナトリウムの最下層階に現存する壁に配された3つの色を選び、スツール60の特別モデルを作りました。

選択された3つ色、森林浴の「緑」、新鮮な空気「青」、日光浴「黄色」は、サナトリウムで過ごす日常に置いて、患者を癒すために必要不可欠な要素として配されたカラーです。スツール60特別モデルの売上は、一脚につき30ユーロがパイミオ財団に寄付されます。